【実体験】米国個別株10銘柄は売らずに持つ!SpaceX・DELLが下落しても長期保有を続ける理由
「年初から6月までは順調に上がっていたのに、戦争や原油高のニュースが出たら、急に株価が下がってきた……」
米国株に投資していると、こんな場面に何度も遭遇します。
証券口座を開いた瞬間は、ちょっとした下落だったはずです。しかし、数時間後にもう一度確認すると含み益が減っています。そして寝る前にもう一度見てしまい、翌朝も気になって確認します。
気づけば、株価よりも自分の血圧のほうが上昇している状態です😂
僕も最近、米国の個別株投資を始めました。保有しているのは、SpaceXやDell Technologiesをはじめとした、宇宙、AI、データセンター、電子テクノロジー関連を中心とする10銘柄です。
2026年の年初から6月ごろまでは比較的好調でした。ところが7月に入り、中東情勢の悪化、原油価格の上昇、米国の長期金利上昇などが重なり、ハイテク株を中心に株価が少し下がってきました。
それでも、僕は今のところ売りません。
カツくん:「下がったから売る!」ではなく、「買った理由が壊れたら売る!」です。ここ、テストに出ます😤
この記事では、なぜ戦争や原油高で株価が下がっても保有を続けるのか、個別株10銘柄をどう管理するのか、そして長期投資で本当に大切なお金の考え方を、初心者にも分かりやすく解説します。
なお、この記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。僕自身の投資体験と判断基準を紹介するものです。
- 結論:ニュースだけで売らず、企業の成長理由が崩れたかを確認する
- 2026年上期の米国株は好調だったが、7月に空気が変わった
- なぜ戦争と原油高でハイテク株が下がるのか
- ホルムズ海峡の問題が原油価格に影響する理由
- 僕が米国個別株10銘柄を持つ理由
- SpaceXを保有する理由と注意しているリスク
- Dell Technologiesを保有する理由とAIサーバーの成長
- 「売らずに持つ」は、何も考えず放置することではない
- 僕が個別株を売却する5つの条件
- 個別株10銘柄を守る「コア・サテライト戦略」
- 暴落時に役立つ現金は「何も生まない資産」ではない
- 積立投資を止めないことも立派な暴落対策
- 株価下落から元に戻るために必要な上昇率
- 戦争・原油高で株、ゴールド、円はどう動くのか
- よくある誤解とNG例
- 下落相場でやってはいけない5つの行動
- 米国個別株10銘柄を管理する僕のルール
- 初心者が個別株を始めるときの現実的な手順
- 🔍用語解説コーナー
- まとめ:株価が下がったときこそ、投資の本当の実力が試される
- 免責事項
結論:ニュースだけで売らず、企業の成長理由が崩れたかを確認する
先に結論をお伝えします。
戦争、原油高、金利上昇によって株価が下がったという理由だけでは、僕は保有株を売りません。
ただし、何が起きても絶対に売らないという意味ではありません。
僕が保有を続けるのは、次の条件を満たしている間です。
- その企業を買った理由が変わっていない
- 売上や利益が中長期的に成長する可能性がある
- 財務や事業に致命的な問題が起きていない
- 保有金額が家計を壊すほど大きくない
- 5年以上使う予定のない資金で投資している
反対に、株価が上がっていても事業の成長性が失われていれば、売却を検討します。
投資で見るべきなのは、今日の株価だけではありません。
会社が将来、どれだけ利益とキャッシュを生み出せるかを見ることが大切です。
カツくん:株価は毎日機嫌が変わります。企業価値まで毎日クルクル変わっていたら、経営者もたまったものではありません🤣
2026年上期の米国株は好調だったが、7月に空気が変わった
2026年上期の米国株は、AI関連投資や企業業績への期待を背景に、主要株価指数が堅調に推移しました。6月末時点では、S&P500などの主要指数は年初から7%以上上昇していました。
しかし、7月に入ると市場の雰囲気が変わります。
中東での戦闘激化によって原油供給への不安が高まり、原油価格が急上昇しました。2026年7月23日には、ブレント原油が一時1バレル102ドルまで上昇しています。
同日、S&P500は1.2%、ナスダック総合指数は2.2%下落しました。それでも7月23日時点の年初来では、S&P500とナスダック総合指数はともに8.2%上昇していました。
つまり、直近では下がっていても、年初から見ればまだプラスだったということです。
出典:Reuters、AP。2026年6月末および2026年7月23日時点の市場データです。
株式市場では、見る期間によって景色が大きく変わります。
- 1日で見れば暴落
- 1週間で見れば調整
- 半年で見れば上昇途中
- 10年で見れば小さな揺れ
もちろん、今後さらに下落する可能性はあります。
しかし、「昨日下がった」という事実だけで、長期的な成長ストーリーまで否定する必要はありません。
なぜ戦争と原油高でハイテク株が下がるのか
「戦争で原油が上がるのは分かるけれど、なぜ宇宙企業やAI企業まで下がるの?」
初心者の方は、ここが分かりにくいと思います。
戦争や原油高がハイテク株に影響する主な流れは、次のとおりです。
- 戦争によって原油の供給不安が高まる
- ガソリン、電気、物流、原材料などの価格が上がる
- 物価上昇が続く
- 中央銀行が金利を下げにくくなる
- 場合によっては利上げ観測が強まる
- 将来の利益に期待して買われている成長株が売られる
2026年7月24日時点では、原油高によるインフレ懸念から米国債利回りが上昇し、米10年国債利回りは一時4.7%台に達しました。ドルは強く、円は1ドル163円台と歴史的な円安水準になっています。
出典:Reuters、2026年7月24日。
金利が上がると成長株が売られやすい理由
成長株は、「今の利益」よりも「5年後、10年後の大きな利益」を期待されて買われています。
ところが金利が上がると、将来受け取る利益の現在価値が低く計算されます。
少し難しく聞こえますが、住宅ローンに置き換えると分かりやすいです。
同じ3,000万円を借りても、金利が1%のときと5%のときでは、返済総額が大きく変わります。
企業価値の計算も似ています。金利が高くなるほど、遠い将来に稼ぐ予定のお金は、今の価値に直すと小さく評価されやすいのです。
そのため、利益が将来に偏っている宇宙、AI、半導体、クラウドなどの成長株は、金利上昇時に値下がりしやすくなります。
💡お金の豆知識:株価下落は、会社が悪化したから起きるとは限りません。金利、為替、需給、投資家心理によって、優良企業も一緒に売られることがあります。
ホルムズ海峡の問題が原油価格に影響する理由
中東情勢を見るうえで、ホルムズ海峡は避けて通れません。
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾と外洋を結ぶ重要な輸送ルートです。2024年から2025年初めにかけては、世界の海上原油取引の4分の1以上、世界の石油消費量のおよそ5分の1に相当する石油が通過していました。
出典:米国エネルギー情報局。
この海峡の航行が難しくなると、実際に供給量が減らなくても、「これから石油が届かなくなるかもしれない」という不安だけで原油価格が上がります。
原油価格が上昇すると、ガソリン代だけでなく、輸送費、電気料金、プラスチック製品、農業資材、航空運賃など、幅広い価格に影響します。
会社員と兼業農家の僕としては、原油高は投資画面だけの話ではありません。
軽油、肥料、農機具の輸送費など、リアルな支出にもジワジワ効いてきます。株価を見てため息をつき、給油機の金額を見てもう一度ため息をつく。まさに二段構えです😭
ただし、原油価格は一直線に上がり続けるものでもありません。
価格が高くなりすぎれば需要が減り、産油国以外の増産や備蓄放出なども起きます。実際、米国エネルギー情報局は、ホルムズ海峡の混乱が続く一方、高価格による需要減少も予測しています。
出典:米国エネルギー情報局、2026年短期エネルギー見通し。
僕が米国個別株10銘柄を持つ理由
僕の資産形成の中心は、長期で世界や米国の成長を取り込むことです。
一方で、最近は資産の一部を使い、米国個別株10銘柄にも投資しています。
個別株を始めた理由は、単に「大きく儲けたい」だけではありません。
- 企業の決算を読む習慣をつけたい
- AIや宇宙産業の成長を直接取り込みたい
- 指数では比率が小さい企業にも投資したい
- 未来の産業構造を自分なりに考えたい
- 投資そのものを楽しみたい
ただし、個別株はインデックス投資よりも難易度が高くなります。
インデックスファンドでは、調子が悪くなった企業の比率が自動的に下がり、成長する企業の比率が上がっていきます。
個別株では、自分で企業の業績、競争力、財務、経営方針を確認しなければなりません。
だからこそ僕は、個別株を資産形成のすべてにはせず、「成長を楽しむための枠」として管理しています。
カツくん:個別株は、資産形成の主食というよりスパイスです。スパイスだけを茶わん一杯食べたら、さすがに胃が泣きます🌶️
SpaceXを保有する理由と注意しているリスク
保有銘柄の中でも、特に注目しているのがSpaceXです。
SpaceXは2026年6月15日に新規株式公開を完了し、ナスダックに「SPCX」のティッカーで上場しました。IPO価格は1株135ドルでした。
IPOで調達した資金について、同社はAI計算基盤、打ち上げ設備、ロケット、衛星ネットワークなどの成長投資に使う方針を示しています。
出典:米SECに提出されたSpaceXの開示資料。
僕がSpaceXに魅力を感じる理由は、単なる「ロケット会社」ではない点です。
- ロケット打ち上げ
- 衛星通信
- 宇宙インフラ
- 政府・防衛関連需要
- AI計算基盤との連携
- 将来的な宇宙輸送・探査
複数の事業がつながり、ひとつの巨大な経済圏になる可能性があります。
ただし、夢が大きい企業ほど、株価には期待が先に織り込まれます。
SpaceXには、次のようなリスクがあります。
- 上場直後で値動きが非常に大きい
- 高い企業価値に見合う成長が必要
- ロケット事故や打ち上げ延期のリスク
- 巨額の設備投資が必要
- 規制や政府契約の影響を受ける
- 経営者への依存度が高い
- 新株発行による希薄化の可能性がある
そのため僕は、「SpaceXだから絶対に上がる」とは考えていません。
宇宙産業が成長しても、株価が割高すぎれば長期間低迷する可能性があります。
夢と株価は別物です。
それでも、打ち上げ、通信、衛星、AIなどの事業が予定どおり拡大している間は、短期的な下落だけで手放さず、長い目で見守りたいと考えています。
Dell Technologiesを保有する理由とAIサーバーの成長
もうひとつ注目しているのが、Dell Technologiesです。
「Dell」と聞くと、パソコンメーカーの印象が強いかもしれません。
しかし現在のDellは、企業向けサーバー、ストレージ、ネットワーク、AIインフラなどを幅広く扱っています。
2026年5月に公表された2027年度第1四半期の決算では、AI関連の受注額が244億ドル、AI最適化サーバーの売上高が161億ドルとなりました。同社は通期のAIサーバー売上見通しを600億ドルへ引き上げています。
出典:Dell TechnologiesのSEC提出資料。
AIはソフトウェアだけでは動きません。
大量のデータを処理するGPU、サーバー、電力、冷却設備、通信機器、ストレージが必要です。
Dellは、いわばAIブームを支える「道具を売る側」です。
ゴールドラッシュでは金を掘り当てる人もいれば、スコップを売って安定して稼ぐ人もいました。
DellはAI時代のスコップ屋さんに近い存在だと僕は考えています。
ただし、AIサーバーの売上が増えれば必ず株価が上がるわけではありません。
- 価格競争による利益率低下
- 部品調達コストの上昇
- 特定の半導体メーカーへの依存
- 顧客企業の設備投資減速
- AI投資が期待ほど利益を生まない可能性
こうしたリスクもあります。
売上だけでなく、営業利益率、フリーキャッシュフロー、受注残、在庫、顧客の設備投資動向を確認することが重要です。
カツくん:「AI」と名前につけば全部上がる時代は、たぶん長く続きません。最後はちゃんと利益を出した会社が強いです💪
「売らずに持つ」は、何も考えず放置することではない
長期投資では「ガチホ」という言葉がよく使われます。
しかし、長期保有と放置は違います。
長期保有とは、企業の成長を確認しながら持ち続けることです。
放置とは、決算も事業内容も見ず、「いつか戻るはず」と祈り続けることです。
祈りは心の支えにはなりますが、投資判断の資料にはなりません🙏
僕が保有を続けるか判断するときは、主に次の点を確認します。
| 確認項目 | 見る内容 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 売上高 | 前年同期比で伸びているか | 一時的な増収ではないか |
| 利益 | 営業利益・純利益 | 売上だけ増えて赤字が拡大していないか |
| キャッシュフロー | 本業から現金を生み出しているか | 会計上の利益だけではないか |
| 受注・契約 | 将来の売上につながる案件 | 需要が継続しているか |
| 競争力 | 技術・ブランド・顧客基盤 | 競合に追いつかれていないか |
| 財務 | 現金、借入、金利負担 | 資金繰りに問題がないか |
| 株価評価 | PERや売上倍率など | 成長率に対して割高すぎないか |
株価が20%下がっても、業績が伸びていて、買った理由が変わっていないなら保有を続けます。
反対に株価が20%上がっていても、業績悪化や不正会計などがあれば売却を検討します。
含み益か含み損かではなく、これから先の企業価値を見る。
これが個別株投資で大切な考え方です。
僕が個別株を売却する5つの条件
「売らずに持つ」と決めていても、出口のルールは必要です。
僕が売却を検討するのは、主に次の5つです。
1.買った理由が崩れた
成長市場だと思って買ったのに、市場そのものが縮小した場合です。
例えば、期待していた新規事業が中止された、主要サービスの利用者が減り続けている、技術的な優位性が失われた、といったケースです。
2.業績悪化が一時的ではない
1回の減益だけで売る必要はありません。
しかし、売上減少、利益率悪化、受注減少が何四半期も続くなら注意が必要です。
3.財務に重大な問題が起きた
借入金が急増した、資金繰りが厳しい、増資を繰り返しているなど、株主価値が大きく損なわれる可能性がある場合です。
4.経営への信頼が失われた
不正会計、重要情報の隠蔽、説明と行動の不一致などが起きた場合は、株価が安くても保有を続けにくくなります。
5.保有比率が大きくなりすぎた
企業に問題がなくても、株価上昇によって1銘柄の比率が大きくなりすぎれば、一部売却して調整します。
良い会社であることと、全財産を投じてよいことは別問題です。
個別株10銘柄を守る「コア・サテライト戦略」
個別株に投資するとき、僕が特に意識しているのがコア・サテライト戦略です。
コアは、資産形成の中心部分です。
低コストのインデックスファンド、現金、年金資産など、長期間保有する土台を指します。
サテライトは、個別株やテーマ型商品など、より高い成長を狙う部分です。
イメージとしては次のとおりです。
- コア:家を支える基礎
- サテライト:家を楽しくする屋根裏部屋
屋根裏部屋はワクワクします。しかし、基礎より大きな屋根裏部屋を作ったら、家全体がグラグラします。
個別株10銘柄が下落しても生活や将来設計が壊れないように、資産全体に占める割合を管理することが重要です。
米SECの投資家向け情報でも、長期投資では投資期間とリスク許容度を踏まえ、資産や業種を分散することが重要だと説明されています。
出典:Investor.gov。
1銘柄に集中しすぎない
10銘柄を持っていても、1銘柄に資金の80%を入れていたら、実質的には集中投資です。
僕は次のように考えています。
- 最初は小さく買う
- 決算を確認してから追加する
- 一度に全額を入れない
- 同じテーマに偏りすぎない
- 上場直後の銘柄は特に小さくする
SpaceX、AIサーバー、半導体、クラウドを別々に持っていても、すべて「AI設備投資」という同じ要因で動くことがあります。
銘柄数だけでなく、利益の源泉が分散されているかを見ることが大切です。
💡お金の豆知識:10社を保有していても、すべてハイテク株なら、業種分散は弱いままです。「会社の数」と「リスクの数」は同じではありません。
暴落時に役立つ現金は「何も生まない資産」ではない
現金を持っていると、「投資していないので損をしている」と感じることがあります。
しかし、暴落時の現金には大きな役割があります。
- 生活費を確保できる
- 株を安値で売らずに済む
- 下落時に追加投資できる
- 精神的な余裕が生まれる
現金は、リターンが低い代わりに「選択肢」を与えてくれます。
急な出費が起きたとき、生活費まで株に入れていたら、最も売りたくない暴落時に売ることになります。
そのため、投資より先に生活防衛資金を確保することが重要です。
一般的には、会社員なら生活費の6か月分から1年分を目安に考えます。ただし、子どもの人数、住宅ローン、収入の安定性、車や農機具の修理予定などによって必要額は変わります。
兼業農家の場合、農機具が突然「そろそろ部品ではなく、本体ごとお願いします」と言い出すことがあります🚜
だからこそ、通常の生活防衛資金とは別に、数年以内に使う予定のお金も現金で残しておく必要があります。
積立投資を止めないことも立派な暴落対策
株価が下がると、「もっと下がりそうだから積立を止めよう」と考えがちです。
しかし、定額積立では価格が下がるほど多くの口数を買えます。
一定額を定期的に投資する方法は、ドルコスト平均法と呼ばれます。
例えば毎月5万円を投資する場合、株価が高いときには少なく、安いときには多く買います。
米SECの投資家向けサイトでも、市場の上下に関係なく定期的に一定額を投資する方法は、長期的なリスク管理に役立つと説明されています。
出典:Investor.gov。
ただし、ドルコスト平均法なら絶対に利益が出るわけではありません。
投資先そのものが長期的に値下がりすれば、積み立てても損失は出ます。
個別株への機械的なナンピンは特に注意が必要です。
インデックスファンドは多数の企業に分散されていますが、個別企業は倒産する可能性があります。
したがって、個別株を追加購入するときは、「安くなったから」ではなく、「企業価値に対して割安になったか」を確認する必要があります。
株価下落から元に戻るために必要な上昇率
投資では、下落率と回復に必要な上昇率は同じではありません。
| 下落率 | 元に戻るために必要な上昇率 |
|---|---|
| 10%下落 | 約11.1%上昇 |
| 20%下落 | 25%上昇 |
| 30%下落 | 約42.9%上昇 |
| 40%下落 | 約66.7%上昇 |
| 50%下落 | 100%上昇 |
100万円が50%下落すると50万円です。
50万円から50%上昇しても75万円にしかなりません。元の100万円に戻すには、100%上昇する必要があります。
だからこそ、致命傷を避けることが大切です。
「大きく儲ける銘柄を当てる」だけでなく、「1銘柄の失敗で退場しない仕組み」を作る必要があります。
カツくん:投資ではホームランより、バットを持ったまま試合に残り続けることが大事です⚾
戦争・原油高で株、ゴールド、円はどう動くのか
戦争が起きたとき、すべての資産が毎回同じ動きをするわけではありません。
| 状況 | 米国株 | ゴールド | 原油 | ドル円 |
|---|---|---|---|---|
| 限定的な衝突 | 一時下落後に戻る可能性 | 小幅上昇 | 小幅上昇 | 金利差次第 |
| 原油輸送に支障 | ハイテク・消費関連に逆風 | 上昇しやすい | 大きく上昇 | ドル高・円安になる場合もある |
| 世界景気後退 | 下落しやすい | 安全資産需要と換金売りが交錯 | 需要減少で下落する可能性 | 金融政策次第 |
| 早期停戦 | 反発しやすい | 利益確定売りの可能性 | 下落しやすい | リスク選好が回復 |
戦争なら必ず円高になるわけではない
以前は「有事の円買い」と言われることが多くありました。
しかし現在は、日米金利差、日本のエネルギー輸入、金融政策などの影響も大きくなっています。
2026年7月の中東情勢では、原油高と米国の利上げ観測を背景にドルが強く、円は1ドル163円台まで下落しました。
つまり、戦争が起きれば必ず円高になるとは限りません。
出典:Reuters、2026年7月24日。
ゴールドも一直線には上がらない
ゴールドは、地政学リスクやインフレ不安が高まると買われやすい資産です。
世界黄金協会も、ゴールドは市場全体が大きく下落する局面で分散効果を発揮してきたと説明しています。
出典:World Gold Council。
ただし、ゴールドも毎日上がるわけではありません。
金利上昇、ドル高、利益確定、現金化のための売却などで下落することがあります。
2026年7月24日時点でも、ゴールドは1オンス4,000ドルを超える高値圏にありながら、前日には2%下落するなど、値動きが荒くなっています。
出典:Reuters、2026年7月24日。
ゴールドは「必ず上がる保険」ではありません。
株式とは異なる動きを期待し、資産全体の揺れを小さくするために組み合わせるものです。
よくある誤解とNG例
誤解1:下がった株は持っていれば必ず戻る
これは危険な考え方です。
市場全体は長期的に成長してきましたが、すべての個別企業が元の株価に戻るわけではありません。
競争に負ける企業、倒産する企業、不正を起こす企業もあります。
NG例:「50%下がったから、これ以上は下がらないだろう」
50%下がった株は、そこからさらに50%下がることがあります。その場合、最初の価格からは75%下落です。
誤解2:10銘柄あれば十分に分散されている
10銘柄がすべてAI、半導体、宇宙関連なら、同じ理由で一斉に下がる可能性があります。
NG例:AI半導体、AIサーバー、AIクラウド、AI電力関連だけを買い、「10社あるから安心」と考える。
誤解3:戦争が起きればゴールドだけ買えばよい
戦争の展開、金利、ドル、投資家のポジションによって、ゴールドが下がる日もあります。
NG例:ニュース速報を見て、上昇した直後に全資金をゴールドへ移す。
誤解4:含み損は売らなければ損ではない
税務上は確定していなくても、資産価値が減っていることに変わりはありません。
「売らなければ損ではない」という言葉を、企業分析をしない理由にしてはいけません。
誤解5:長期投資なら買値を気にしなくてよい
優良企業でも、あまりに高い株価で買えば、業績が追いつくまで長期間待つことになります。
良い会社と良い投資先は同じではありません。
下落相場でやってはいけない5つの行動
- 生活費でナンピンする
- SNSの強気投稿だけを見て追加購入する
- 決算を見ずに株価だけで判断する
- 損失を取り戻すためにレバレッジを上げる
- 不安になり、すべてを一度に売る
特に危険なのが、損失を早く取り戻そうとして投資額を増やすことです。
投資額を2倍にすれば、利益の回復も早くなるように感じます。
しかし、下落が続けば損失も2倍の速度で増えます。
投資では、焦って動くほど判断が雑になります。
証券口座を開く前に、まず深呼吸する。場合によってはスマホを机に置き、風呂に入る。これも立派なリスク管理です🛀
米国個別株10銘柄を管理する僕のルール
僕は、保有銘柄を毎日売買するのではなく、次のルールで管理します。
| タイミング | 行うこと |
|---|---|
| 毎日 | 必要以上に株価を見ない |
| 毎週 | 重大ニュースの有無を確認する |
| 決算発表後 | 売上、利益、見通し、キャッシュフローを確認する |
| 3か月ごと | 10銘柄の保有比率を確認する |
| 半年ごと | 買った理由が今も有効か書き直す |
| 大幅上昇時 | 1銘柄への偏りが大きければ一部調整する |
| 大幅下落時 | 株価より先に企業の業績と財務を確認する |
買った理由を文章で残しておくことも重要です。
例えばSpaceXなら、次のように記録します。
- 衛星通信市場が拡大すると考えた
- ロケット打ち上げで競争力があると考えた
- 宇宙・通信・AIの連携に期待した
- ただし上場直後なので少額に抑えた
半年後、これらが崩れていなければ保有します。
崩れているなら、含み損でも売却を検討します。
購入理由を記録していないと、株価が下がった後に「配当目的で買った」「10年持つつもりだった」と、記憶を書き換えてしまいがちです。
カツくん:人間の脳は便利です。投資理由まで自動アップデートしてくれます。しかも自分に都合よく😂
初心者が個別株を始めるときの現実的な手順
これから個別株を始めたい方は、最初から大きな金額を投じる必要はありません。
ステップ1:生活防衛資金を分ける
日常生活や数年以内に使うお金は、投資口座へ入れません。
ステップ2:資産形成の中心を決める
インデックス投資、現金、年金資産など、長期運用の土台を作ります。
ステップ3:個別株用の上限を決める
「余ったら買う」ではなく、資産全体の何%までと先に決めます。
ステップ4:1銘柄目は少額で買う
株価が上がるかどうかより、保有中の自分がどの程度不安になるかを確認します。
ステップ5:決算を1回経験する
決算発表後、株価が10%以上動くこともあります。実際の値動きを経験してから追加購入を考えます。
ステップ6:銘柄数を急いで増やさない
10銘柄を一度に買うより、企業を理解しながら少しずつ増やすほうが管理しやすくなります。
米国株は夜に動くため、寝不足にも注意が必要です。
投資で資産が増えても、睡眠不足で仕事の評価を下げたら、なかなかの本末転倒です😅
🔍用語解説コーナー
個別株
特定の1社の株式です。企業が成長すれば大きな利益を狙える一方、業績悪化や倒産の影響を直接受けます。
インデックス投資
S&P500や全世界株式など、複数企業で構成された指数への連動を目指す投資方法です。
長期金利
一般的には10年国債など、長期間のお金を貸し借りするときの金利を指します。成長株の評価に大きな影響を与えます。
インフレ
商品やサービスの価格が継続的に上昇し、お金の購買力が低下することです。
フリーキャッシュフロー
企業が事業活動で得た現金から、設備投資などを差し引いた後に残る現金です。借金返済、配当、自社株買い、成長投資などに使えます。
ナンピン
保有株が値下がりしたときに追加購入し、平均購入単価を下げる方法です。企業価値が低下している場合は損失を拡大させます。
リスク許容度
どの程度の損失や値動きに耐えられるかを示す考え方です。年齢だけでなく、収入、家族構成、資産額、性格によって変わります。
コア・サテライト戦略
資産形成の中心を分散された長期資産で作り、その周辺で個別株などの積極的な運用を行う方法です。
リバランス
値上がりや値下がりによって崩れた資産配分を、当初決めた割合に戻すことです。
地政学リスク
戦争、紛争、制裁、政変など、国際政治上の問題が経済や金融市場に影響するリスクです。
まとめ:株価が下がったときこそ、投資の本当の実力が試される
2026年上期の米国株は好調でしたが、7月に入ると中東情勢、原油高、金利上昇への警戒から、ハイテク株を中心に値動きが荒くなりました。
僕が保有するSpaceXやDell Technologiesなどの米国個別株10銘柄も、当然ながら一直線には上がりません。
しかし、ニュースで株価が下がったという理由だけでは売りません。
大切なのは、次の5点です。
- 買った理由が崩れていないか
- 企業の売上、利益、キャッシュが成長しているか
- 1銘柄に集中しすぎていないか
- 生活防衛資金を確保しているか
- 下落しても眠れる金額で投資しているか
戦争や原油高の行方を正確に予測することはできません。
明日の株価も予測できません。
それでも、投資額、分散、現金、売却条件は自分で決められます。
コントロールできない相場を予測し続けるより、コントロールできる自分の行動を整える。
それが長期投資で生き残るための、現実的なお金のノウハウです。
カツくんの一言:株価が下がるたびに投資方針まで下げる必要はありません。企業の未来が変わっていないなら、僕は慌てず、売らずに持ちます!🚀
免責事項
本記事は、筆者個人の投資体験および一般的な情報を紹介するものであり、特定の金融商品や銘柄の売買を推奨するものではありません。株式、投資信託、ゴールドなどの金融商品には元本割れの可能性があります。投資判断は、ご自身の資産状況、投資目的、リスク許容度を踏まえて行ってください。

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