「金利が上がってるってニュースで見たけど、うちも繰上げ返済したほうがいい?」 35歳・持ち家・2児の父カツくんは、最近やたらとSNSでも「住宅ローン返す派」と「投資派」の議論を目にします。
2025年の金利上昇局面では、この判断が家計に与える影響がこれまで以上に大きくなります。
実はこのテーマ、“金利差×税制×流動性”の三角比較で答えが変わるんです。 今日は数字を交えて、あなたのケースに近い「負けない」判断基準を作っていきます。
💬カツくんのひとこと:「俺も昔、ボーナス全部繰上げに突っ込んで後悔したんだよなぁ…」
金利が0.5%上がると家計はこう変わる
まずはインパクトの把握から。例えば、3,000万円を残り25年で借りていて、金利が0.5%上昇した場合、支払総額はどうなるでしょうか。
条件 | 金利1.0% | 金利1.5% |
---|---|---|
毎月返済額 | 113,238円 | 120,068円 |
総返済額(25年) | 33,971,400円 | 36,020,400円 |
差額 | 約205万円増 |
0.5%でも25年スパンだと200万円以上の負担増。
しかも固定金利への切替や借換えの選択肢も限られるため、「繰上げ返済で金利負担を下げる」か、「投資で上回るリターンを狙う」かの比較が重要になります。
💬カツくんのひとこと:「200万円って…家族旅行10回分やん!」
繰上げ vs 投資:判断は“3つのスコア”で数値化
迷ったら次の3スコアで比較します。
- 金利差スコア:住宅ローン金利と投資の期待利回りの差
- 税制スコア:住宅ローン控除・NISA非課税などの優遇度合い
- 流動性スコア:資金をいつでも引き出せるかの柔軟性
例)金利1.5%、投資期待利回り3.5%、住宅ローン控除残3年、手元資金100万円の場合
項目 | 繰上げ返済 | 投資 |
---|---|---|
金利差スコア | -2.0% | +2.0% |
税制スコア | △(控除効果薄まる) | ◎(NISA非課税) |
流動性スコア | ×(資金拘束) | ◎(売却可) |
この例では投資優位ですが、金利が高くなるほど繰上げの得点が上がります。
繰上げするなら“ここ”まで/しないなら“こう”貯める
繰上げ返済の上限目安は「金利差が1%以上」かつ「控除終了後」。 逆に、金利差が小さい場合は、繰上げよりNISA・iDeCo・特定口座で運用したほうが総資産は増えやすいです。
- 繰上げ推奨:残債比率50%以上、固定金利上昇局面、控除なし
- 投資推奨:変動金利で低金利、控除残あり、投資リターン期待が高い
図解:ケース別の最適配分チャート

(※図は「金利差×税制×流動性」を軸に、各家庭の最適ゾーンを色分けしたチャート)
よくある誤解&NG例
- 「繰上げは絶対正義」→低金利時代は必ずしも有利ではない
- 「投資の方が儲かる」→元本割れリスクを忘れると危険
- 「住宅ローン控除中でも繰上げ」→控除額が減る可能性あり
🔍用語解説
住宅ローン控除年末ローン残高の0.7%(2024年基準)を所得税・住民税から控除できる制度。 繰上げ返済予定より早く元金を返済し、総支払額を減らす方法。期間短縮型と返済額軽減型がある。 NISA一定額まで投資益が非課税になる制度。2024年から新NISAで非課税枠が拡大。
まとめ
2025年の金利上昇局面では、「繰上げ返済か投資か」の正解は家庭によって違います。 金利差×税制×流動性の3つを数値化すれば、感情ではなくデータで判断できます。
💬カツくんの一言:「結局、うちは半分繰上げ、半分NISAが一番しっくりきた!」
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